ワクチンの接種
ワクチネネーション
ワクチネーションとは?
ワクチネーションとは、ワクチンで体に免疫を作らせて病気を防ぐ予防医療です。ワクチンは大きく2種類に分かれます。
- 生ワクチン: 弱毒化した病原体を使用。免疫を作る力は高いですが、一時的な感染に伴う副作用の可能性が残ります
- 不活化ワクチン: 病原体の一部分を使用。感染を起こさないため安全性は高いですが、免疫を作る力はやや低くなります
ワクチンには主成分に加え、アジュバンドと呼ばれる添加物も含まれ、この組み合わせによっても特徴が変わります。犬・猫のワクチンにはどちらのタイプもあり、優劣ではなく、それぞれに特徴と使いどころがあります。
コアワクチンとノンコアワクチン
コアワクチンは、全ての犬・猫に接種が推奨されるワクチンです。感染すると命に関わる可能性の高い感染症が対象で、狂犬病のように人の健康にも関わるものもあります。ノンコアワクチンは、コアワクチンに追加する形で、状況に応じて接種が推奨されるワクチンです。
ワクチンには副作用の可能性もゼロではないため、その子の生活環境や体調・体質を考慮したプログラムを考えることが大切です。全ての動物に推奨されるのがコアワクチン、リスクに応じて接種を検討するのがノンコアワクチン、とお考えください。
犬のコアワクチン
犬の場合日本では、イヌジステンパーウイルス・イヌパルボウイルス・イヌアデノウイルス・狂犬病ウイルスの4つがコアワクチンとされています。コアワクチンは、その子自身を守るだけでなく、地域での感染拡大を防ぐ意味もあるため、全ての犬に接種が必要です。
犬のコアワクチン
- イヌジステンパーウイルス
- イヌパルボウイルス
- イヌアデノウイルス1型(犬伝染性肝炎)
- 狂犬病ウイルス(狂犬病)
犬のノンコアワクチン
- イヌアデノウイルス2型(犬伝染性喉頭気管炎)
- イヌパラインフルエンザウイルス
- イヌコロナウイルス
- イヌレプトスピラ
ノンコアワクチンは「打たなくてよい」という意味ではなく、感染を防ぐために必要とされるワクチンです。
当院では6種と10種(8種)ワクチンを主に接種しています。
- 6種: 狂犬病ウイルス・イヌレプトスピラ以外のウイルスに対するワクチン
- 10種(8種): 6種にイヌレプトスピラ(カニコーラ・イクテロヘモロジー・グリッポチフォーサ・ポモナの4型)を加えたもの
どの種類を接種するのが良いかは患者さんの状況によって異なります。ご不明な点は獣医師にご相談ください。
猫のコアワクチン
猫の場合猫では、ネコパルボウイルス・ネコカリシウイルス・ネコヘルペスウイルス1型の3つがコアワクチンとされています。
猫のコアワクチン
- ネコパルボウイルス(猫汎白血球減少症)
- ネコヘルペスウイルス1型(猫ウイルス性鼻気管炎)
- ネコカリシウイルス
猫のノンコアワクチン
- ネコ白血病ウイルス FeLV(猫白血病)
- ネコクラミジア(クラミジア・フェリス)
- ネコFIVウイルス(猫免疫不全ウイルス感染症)
猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)や猫白血病(FeLV)へのワクチンをご希望の場合は、事前にご相談ください。
- お時間に余裕がある時間帯にご来院ください
- 午前中の接種をお勧めしています
- 体調にご不安がある場合にはご相談ください