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クウ動物病院 動物内視鏡医療センター  TEL: 06-6967-8668
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内視鏡医療 #内視鏡生検 #バイオプシー #消化管内視鏡

内視鏡生検とは?どんなことをするのか、対象となる臓器・病気

公開日: 2026年7月26日 / 執筆・監修: クウ動物病院 動物内視鏡医療センター

レプトスピラ菌の電子顕微鏡写真

生検(バイオプシー)とは

「バイオプシー(biopsy)」とは、体の組織の一部を実際に採取し、顕微鏡で詳しく調べる検査「生検」のことです。内視鏡検査や画像検査(レントゲン・エコー・CT)で異常が疑われても、それが炎症なのか、良性の変化なのか、腫瘍なのか、腫瘍だとすればどのような性質のものなのかは、見た目だけでは判断できないことが多くあります。組織を採取して細胞レベルで確認する生検は、確定診断のために欠かせない検査です。生検にはいくつかの採取方法がありますが、今回はその中でも「内視鏡生検」について解説します。

内視鏡生検はどんなことをするのか

内視鏡生検とは、カメラのついた細い管(内視鏡)を体の中に入れ、病変を直接観察しながら、専用の鉗子(かんし)で組織を少量つまみ取る検査です。切開を必要としないため、開腹手術に比べて体への負担が少なく、検査時間も短いのが特長です。おおまかな流れは次の通りです。

内視鏡生検の流れ
  1. 全身麻酔をかける
  2. 内視鏡を挿入し、内部の状態を直接観察する
  3. 病変が疑われる部位から、鉗子で組織を少量採取する
  4. 採取した組織を病理検査(顕微鏡での組織診断)にまわす
  5. 数日〜1週間程度で結果が判明する

全身麻酔は必要ですが、開腹手術のような大きな切開はないため、検査当日〜翌日には帰宅できることが多く、日帰りでの検査も可能です。ただし内視鏡で採取できる組織は、体の内側の表面(粘膜など)に限られるという特徴があります。

対象となる主な臓器・病気

内視鏡生検が特に活躍するのは、消化管内視鏡を用いた胃・十二指腸・大腸などの消化管です。どんな症状の時に、どの臓器のどんな病気が疑われて検討されるのか、代表的な例をまとめました。

症状: 繰り返す嘔吐・下痢、体重減少、食欲不振

疑われる臓器: 胃・小腸・大腸 / 代表的な病名例: 慢性腸症(炎症性腸疾患など)、好酸球性胃腸炎

症状: 吐血、黒色便(タール状の便)

疑われる臓器: 胃・十二指腸 / 代表的な病名例: 胃潰瘍、出血性胃炎(詳しくは別記事「犬の吐血!?」)

症状: 吐き気が続く、食べ物が飲み込みにくそう

疑われる臓器: 食道 / 代表的な病名例: 食道炎

症状: 検診や画像検査で粘膜の隆起・しこりが見つかった

疑われる臓器: 胃・腸 / 代表的な病名例: 消化管ポリープ、消化管腫瘍(リンパ腫、腺癌など)

症状: 体重減少とともに、血液検査で低アルブミン血症を指摘された

疑われる臓器: 小腸 / 代表的な病名例: 蛋白漏出性腸症、リンパ管拡張症

いずれも画像検査だけでは確定できず、組織を採取して調べることで初めて診断がつく病気です。上記はあくまで代表例で、実際にどの病気が疑われるかは症状や他の検査結果によって異なります。硬性内視鏡を用いれば、消化管以外の部位で内視鏡下生検を行える場合もあります。対応可否は症例によって異なりますので、詳しくは診察時にご相談ください。

もっと詳しく知りたい方へ

実は、内視鏡生検だけでは確定診断がつきにくいケースもあり、その場合は「全層生検」という別の方法が検討されることがあります。内視鏡生検と全層生検の違い、当院での対応については別記事「内視鏡生検と全層生検、どちらを選ぶ?」で詳しく解説しています。

当院でのご相談

慢性的な嘔吐でお困りの場合は別記事「犬・猫の慢性嘔吐の原因と受診の目安」もあわせてご覧ください。内視鏡生検についてご不安な点があれば、お気軽にご相談ください。

はじめてご来院の方は 初診の患者さんへのご案内 もあわせてご覧ください。初診問診票を事前にご記入いただくと、当日の受付がスムーズです。

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